鉄フライパンが欲しい日々

鉄フライパンが欲しい日々

日々思ったことを綴っていきます

国語の授業をおもしろくしたい

はじめに

最初に断っておくと、今回はかなりニッチな記事です。

同業者、中でも若手の人に「こういう考えの人もいるよ」ってことを知ってもらえればなって内容です。

社会人始めたばかりって人も何らかの学びになってくれればうれしいです。

夜の間に木の枝に座っている白いドレスの女性

 

それでは本題

「国語の授業もっとおもろくできないかな〜」と考え続け、いくつか新しいことを試した一年でした。まだ終わってないけど。

 

単元ごとにざっくり計画立ててやってくんですが、言語活動みたいな所は学年で揃えざるを得ませんでした…

 

でも、読解の部分とかは割と自由にやれたので、手応えも少々

 

今回は、そんな国語の授業について、「ぼくはこう考えるよ〜」的なテイストでやってきます。

 

 

新しい方法を試す時、ぼくの中でのポイントが

  1. 教材の良さに触れられること
  2. 多くの子が考えをもてること
  3. 再現可能性が高いこと

 

この3つはかなり意識しました。

 それぞれカンタンに触れていきます。

 

教材の良さに触れられること

 

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特に何年も前から採用されている教材は、それ自体の魅力が高いです。

読み取る上での技能的なポイントが散りばめられていたり、作品を読み込むことで面白さの質が変容したり、と基本的に丁寧にやって損はない。

 

その「おもしろさ」「よさ」に教師である「自分」も、授業を受ける「子供」も触れられることで、「楽しく」なれるんですよね。

 

今年は各単元でそのことを意識して、実践したことで単純に毎回の授業の「子供との対話」が楽しくなりました。

 

「教材のよさなんて、ないわー」という人もいると思います。(実際僕も単元によってはよさが上手くわからないものありました・・・)

そういうときは、実践自体の面白さ(おもしろそうさ)でやってみると以外と転がります。

多くの子が考えをもてること

 

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「当たり前過ぎる・・・」と思うかもしれませんが、若手の僕にとってはこの言葉の大切さをリアルに感じた1年でした。

 

今も多いにあるのですが、年度当初は

 

  • 自分(先生)が喋りすぎ・・・
  • トップ層の発言で回ってく・・・

 

という状況が続いていました。

 

ファシリテーターに徹しようとすると上の2つ目にある、トップ層の発言のみで進んでいくことが多くなりました。

で、机間指導で見ると、全然考え書いてない子が多い・・・

 

発表することが正義ではありませんが、なんらかの考えは持ってほしい・・・と思いますよね。

 

普段の会話でもそうですが、話に入れないと疎外感も感じるし、その時間ってつまらないと感じます。

逆に自分の入れる話題だったり、会話に混ぜてもらえると楽しい気分になれますよね。

 

それって授業でも言えるのでは?と、せめて「話題に入れる授業」を目指すことから始めました。

 

再現可能性が高いこと

階段に座ってお互いに話している3人

 

何だかんだこれが一番重要でした。

 

とりあえず、すぐ実践ができるのかどうかに結構主軸を置きました。理由は以下です。

リアルな反応

この授業するとどんな反応するかな~って気になる実践は多いです。

だから色々試して、目の前の子供に合うスタイルを探しました。

 

とは言うものの、やっぱり毎授業のスタイルは確立して、ルーティン的な流れの方が学習効果は高いのかも・・・とも思います。

 

これはこの先、自分のスタイルを確立するための課題ですね。

 

ベースとゴールがすっきり

教師用の教科書だと1時間の流れがざっくり過ぎて、以下のような問題があります。

 

  • なんてしゃべればいいんだ・・・
  • もうまとめていいのかな・・・
  • その反応にはなんて返そう・・・

 

まあ単純に教材研究が足りてないことが問題なんですけどね・・・

 

実践例やメソッドの多くは、授業の「ねらい」と「思考の流れ」が分かりやすいです。

上記の問題点を意識して、教材に向き合ったことも原因ですが、やっぱり自分の中で流れを意識することができたのは大きいです。

 

PDCAサイクル

group of toddlers on the school with teacher teaching

 

上の「リアルな反応」に共通しているんですが、結局、目の前の授業者に合うかどうか、自分がやりやすいかどうかは大切です。

 

ネットや書籍の実践は当たり前ですが、その先生の人柄や話法、授業外での土台作りの影響は大きいです。

 

なので、やりながら色々な方法を試す、組み合わせる、改良する必要はあると感じました。

 

僕の場合、毎回の授業の成果と課題を何となく書き出すようにしています。

「やってみる」→「課題を分析」→「改善策」

の流れをできるだけ多く回せるようにしました。

 

これができるのは、やっぱり最初の一歩の「すぐできるかどうか」にかかっています。

PDCAサイクルのDの部分に行けるかどうかって、我々のような若手には意外にネックです。

 

まとめ

今回はこんな感じで、普段思っていることをつらつら書いてみました。

 

ここまで読んでみて「で、結局どんな実践したんだ?」って思いますよね。僕も思います。

 

でも実践やそれを扱っている書籍の紹介をしようにも、今回のような自分的な背景を明らかにしないと語りづらい部分があるんですよね。

本当は冒頭くらいで済まして、書籍の紹介に移ろうと思っていたのですが、思ったより書きたいことが多かったです・・・

 

次回の記事では、やっと本命、「Which型の授業」について書いてみようと思います。

有名な授業スタイルですが、僕なりにやってみて考えたことなどあるので、お付き合いいただければ